若々しさを保つには成長ホルモンの分泌を減らさない

いつまでも元気で若々しく輝き続けていたい！
そんな方は成長ホルモンの分泌を減らさない工夫が必要です。

代謝を促す成長ホルモンが減ると、
シミ、シワを増やすばかりか、
太りやすくなって生活習慣病を招く原因になります。

この成長ホルモンは、中高生の成長期をピークに
1日の分泌量がとても速いスピードで減っていってしまいます。

いつもと同じ食事をしているのに30代後半から太ってきた。
などという話はよく聞きますが、
それは、ホルモンの分泌減少が一因です。
このホルモンの一番の特徴は、脂質代謝です。
それが減ったため、脂肪が減りにくく太るのです。

また、再生系組織の代謝も悪くなるので、
シミやシワも増えて老化が進みます。
骨はもろくなり、筋肉量も減ります。
また、細菌やウイルスを退治してくれる、
リンパ球や白血球などの免疫細胞の代謝も悪くなるので
免疫力が落ちて感染症などにもかかりやすくなります。

さらに肥満は、糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病などの
さまざまな生活習慣病の入り口にもなります。

成長ホルモンの分泌は減らさないように
工夫することがとても大事なのです。

◆成長ホルモンを分泌させるためには
ある程度ストレスのかかる運動をしなくてはいけません。

200ｍ、300ｍの距離を全速力で3本〜4本走れば
かなり成長ホルモンは分泌されます。

しかし、ストレスホルモンには、成長ホルモン以外に
「コンチゾール」というホルモンがあり、
これは成長ホルモンとは逆の働きを持っています。
つまり、体を壊す働きをもっていて、筋肉や骨を分解してしまうのです。
アスリートではない人が、今のような運動をすると過剰なストレスがかかり
成長ホルモンより先に、コルチゾールが分泌されて逆効果になってしまいます。

ではどうすればいいのでしょうか？

それは、ゆっくりとしたスピードで行う
筋トレをすることです。
これなら適度なストレスが筋肉にかかります。
それが筋肉の感覚神経から脳に伝達され
脳下垂体にホルモンを分泌しろという指令として伝わり
成長ホルモンが分泌されるのです。

効率良く短時間で成長ホルモンを分泌させるには、
ゆっくり体を動かし、筋肉に力が入った状態を維持しながら行うことが大切です。

どんな筋トレでもゆっくり、休まずに5回〜10回を3セット行うと
成長ホルモンの分泌が期待できます。